カフェ利用についての現在の状況
これまでカフェの業界規模や現況、今後の課題などについて学びました。
では、現在の日本で求められているのはどのようなカフェなのか、市場調査アンケートの結果を元に見ていきます。
まず、インターネットのアンケート調査の結果があったのでそちらを参考にします。
調査時期:2021年4月(コロナ禍)
対象:10〜70代の男女
①カフェを利用する頻度は?
ほぼ毎日 0.9%
週に3〜4回 1.4%
週に1〜2回 5.2%
月に2〜3回 9.9%
月に1回以下 32.7%
現在は利用していない 34.3%
使用したことがない 15.5%
現在は利用していないという項目は、2018年の同じ方法で調査した結果は24.2%
2010年〜2015年に行われた同じ方法での調査結果も20〜25%という結果でした。
そのため、コロナ禍による生活スタイルの変化などでカフェ利用を控えている人がおよそ10%程度いると考えられる。
カフェを利用しているのは全体の約半分。
ひと月に何回もカフェを利用するのは全体の17.4%、利用者の中では月に1回以下が一番多く、32.7%でした。
②男女別・年齢別カフェ利用者について
カフェ利用者の中で、男女別のカフェ利用(よく利用している+たまに利用しているの合計利用率)は
男性が66%
女性が70%
となり、女性の利用者がやや多い結果に。
また、年齢別でみる利用頻度の高さ(よく利用している+たまに利用しているの合計利用率)は
20代女性が77%
30代女性が71%
となり、70%以上となったが、全体的に利用率は高く、20〜50代の男女比別の利用率に大きな差はなかった。
カフェといえば20〜30代の若い世代に人気な場所だと勝手に思っていましたが、この市場調査の結果から、全ての年代・性別の方がカフェを利用していることがわかりました。
よって、コンセプト次第ではどの年代の人をターゲットにしても集客を見込める市場なのだとわかりました。
③よく利用するコーヒーチェーン店は?
良く行くお店全てにチェックを入れるアンケート
スターバックス 60.0%
ドトールコーヒー 42.8%
コメダ珈琲 40.1%
タリーズコーヒー 27.4%
サンマルクカフェ 20.0%
星野珈琲店 11.3%
カフェベローチェ 10.8%
上島珈琲店 9.5%
エクセルシオールカフェ 9.3%
プロント 8.9%
カフェドクリエ 6.8%
珈琲館 6.7%
その他 7.6%
スターバックスは圧倒的人気店ですが、2018年の結果では61.4%、2015年は64.0%、2011年は66.6%だった為、この10年で6.6%減少。少しずつですが年々スタバ離れをしているようです。
ドトールコーヒーの2011年の結果は56.8%!そこから年々減少し、10年で14%減少と大幅に利用者が減っている様子。
対照的に、コメダ珈琲の2011年の結果は13.2%!そこから年々増加し、2021年にはドトールとほぼ変わらない40%超と人気が出ているようです。
おわりに
アンケート結果を過去の結果と合わせて見てみると、成長しているカフェがすぐにわかります。そして、利用者が減ってしまったカフェと今人気のあるカフェにはどのような共通点があるのか、または何が違うのか考えることができます。
(今回過去の結果は省きましたが、気になる方は『マイボイスコム株式会社』さんのコーヒーチェーン店利用に関するアンケートをご参照下さい)
人気があったお店のシェアが減ったり、そこまで人気のなかったお店の利用率が上がったということは、この10年間でカフェ利用者のカフェに求めるもの、ことに変化があったということです。
これは今後も変わっていくもののため、常にお客様のニーズ、世の中の流行などに敏感になり、変化にすぐに対応できるようにするのが成功のカギかもしれません。
では、現在人がカフェに求めているものは何でしょうか。
次回はそういった内容のアンケート結果について見ていきます!
参考文献