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スターバックスジャパンの実績

今回は日本のカフェ業界で圧倒的なシェアを誇り、カフェ業界で大成功しているスターバックスジャパンについて調べました。まず、現在のスターバックスジャパンについて見ていきましょう。

スターバックスジャパンの実績

設立:1995年10月26日(意外と最近でびっくり!平成生まれなんですね)

従業員:4,524名

店舗数:1,704店舗(ライセンス店舗は142店舗)

→FC(ライセンス店舗)が少ないのがスターバックスの特徴

 

2021年度実績

売上高:1,738億円

売上原価:505億円

売上総利益:1,232億円

販管費及び一般管理費:1,223億円

営業利益:8億円

営業外収益:22億円

営業外費用:12億円

経常利益:18億円

特別利益:22億円

特別損失:61億円

税引前当期純損失:-20億円

法人税、住民税及び事業税:11億円

法人税等調整額:-12億円

当期純損失:-19億円

スターバックスジャパンHPより(IR情報 | スターバックス コーヒー ジャパン

IR情報から考えられること

・売上高:企業の商品やサービスを販売、提供することによって得た売上の合計

・売上原価:売れた商品、サービスなどの仕入れ、製造にかかった費用

売上総利益:この事業年度中の儲け。売上高から売上原価を引いたもの

・販売費及び一般管理費販管費):企業が事業活動をするなか、販売業務や管理業務で発生した経費

 →広告宣伝費、従業員の給与、賃料、水光熱費など

・営業利益:企業が本業で稼いだ利益。売上総利益から販管費を引いたもの

営業外収益:企業が本業以外の活動で経常的に得ている収益

 →不動産による収入など

・営業外費用:一定の期間常に必要となる費用

 →支払利息、社債利息、有価証券売却損など

・経常利益:企業が事業全体から経常的に得た利益。つまり、営業利益+財務活動などで得た利益。企業の経営成績を知るには、この経営利益をチェックするのが良い。

・特別利益:企業の経常的な事業活動とは関係のないその期にだけ発生した臨時的な利益

 →固定資産売却益、投資有価証券売却益など

・特別損失:企業の経常的な事業活動とは関係のない特別な要因により発生した臨時的な損失

 →固定資産の売却・除却、台風などの自然災害や盗難による損失など

・税引前当期純損失:経常損失に特別利益を加えた額から特別損失を差し引いた際にマイナスになること。プラスとなった場合は税引前当期純利益という。

法人税、住民税及び事業税:企業が納める税金

法人税等調整額:法人税の課税所得と会社の会計上の利益とのズレを解消し、費用を適切に期間配分する会計処理のこと

当期純損益:一定期間における総収益と総費用の差額。

 →プラスなら黒字、マイナスなら赤字

 

ひとつひとつ用語を勉強してみると、ただの数字からも色々なことが考えられるようになります。

まず注目したいのが、当期純損益

2021年度の決算では-19億円という結果でしたが、これはスターバックスが2021年度は赤字であった事を表しています。それも19億円も!

カフェの営業ってとっても難しいのかな、コロナの影響でスタバでさえこんなに赤字になるなら個人経営のお店はどうなってしまうのかな、、、とすごく心配になる数字です。では、コロナ流行前のIR情報も確認してみます。

2020年度(コロナ流行前)のIR情報から考えられること

2020年度実績

売上高:2,011億円

売上原価:567億円

売上総利益:1,443億円

販管費及び一般管理費:1,260億円

営業利益:182億円

営業外収益:17億円

営業外費用:14億円

経常利益:185億円

特別利益:3億円

特別損失:5億円

税引前当期純損失:183億円

法人税、住民税及び事業税:67億円

法人税等調整額:-12億円

当期純損失:128億円

コロナ前の2020年は128億円の黒字という結果でした!

2020年と2021年の実績を比べてみると、2021年は174億円も営業利益が減っていることがわかります。しかし、販管費及び一般管理費は37億円しか差がありません。

この項目は「賃料、水光熱、従業員の給与」なので、スタバはコロナによる従業員数の削減や店舗の閉店などはそれほど行わなかったということがわかります。売上高ランキングでは飲食業界で5位だったにも関わらず純利益ランキングで圏外となっていたのはこのためだと思われます。(※個人の考えです)

スタバが店舗の閉店などの対応を行わないのは、それだけ計画的に新規店舗出店をしているからか、これまで余裕のある経営を行なってきているからなのか、元の売上高に戻す戦略があるからなのか。

 

また、経常利益は167億円も減少しているのに対し、特別利益は19億円プラスになっています。特別利益は「固定資産売却益、投資有価証券売却益など」なので、利益を少しでも上げるために土地や証券などの資産を売却したと考えられます。

 

そして、特別損失は56億円も増加しています。特別損失は「固定資産の売却・除却、台風などの自然災害や盗難による損失など」なので、コロナによって出た損害はこちらの項目に計上していると思います。

56億円全てがコロナによる影響ではないと思いますが、コロナは相当なダメージを企業に与えているようです。

おわりに

スタバはこのような経緯で2021年度は赤字決済で終わったというわけですね。

しかしスターバックスは元々128億円も黒字にしている企業なので、19億円のマイナスは全然余裕といったところでしょうか😋

ちなみに、赤字といっても従業員にしっかり給与を支払った上での赤字となるので、社長を含め働いている人の手元にはしっかりお給料が入っているようです!

企業の決算について学ぶのは初めてだったので、今回仕組みがわかって面白かったです。

次回はスターバックスが今の地位を築き上げるまでの経緯について学びたいと思います!