カフェを開業したいと思ったらまず考えること①
カフェをはじめたいと思ったら
自分の理想とするカフェを開業したいと思ってから、カフェ開業についてのHow to本やマーケティングに関する本などで勉強をしました。そして気づいたのは、自分の理想とするカフェを開業するだけではただの趣味活動になってしまうということです。
もちろん趣味の延長としてカフェを経営している方もいらっしゃるかと思いますし、それも素敵な経営の仕方だと思います。
しかし、自分の理想とするカフェがより多くの人に気に入ってもらえて、長く愛され続けるカフェでいるためには、市場調査をしっかりと行ったり、お店のコンセプトを決めるなどの事前準備は不可欠です。
また、これまでのカフェの歴史を学び、今現在はどういったカフェに需要があるのかもしっかりと把握しておくべきだと考えます。
今回はカフェ開業を考え始めてから、どこにカフェを開くかを決めるまでにやるべきことについて記録していきます。
全部で5つあるステップのうち、まず2つのステップについて書いていきます。
①市場調査
事業を始める際に一番大切なのは市場調査です。やりたいと思っている事業が今の日本で、またやりたいと思っている場所でどれだけの市場規模を持っているのか確認しておかないと、いざ事業をはじめた時に全く需要がなかった…ということが起こるかもしれません。
市場調査では様々なことを調査します。
・日本のカフェ業界の歴史について
・飲食業界、カフェ業界の市場規模や人々のニーズについて
・自分がカフェを開きたいと思っている場所周辺のカフェに実際に足を運び、時間帯別の客層やよく注文されるもの、繁盛状況などをチェック
私は上記のことを行なっています。
②コンセプトを決める
コンセプトとは概念、または企画などで全体を貫く上での基本的な観点・考え方のことです。
今回の場合、簡単にいえば「絶対にブレないカフェのこだわり、考え方」です。
カフェには、ハンドドリップでこだわりの珈琲を提供するお店、おしゃれな店内で美味しいスイーツを提供するお店、Wi-Fiや電源が使用できて作業や仕事をする環境が整っているお店など、多様なお店があります。
そういった中で「このお店はこれが特徴だよね」とお客様に理解していただき、その上で「だからこのカフェに行きたい!」と思ってもらうるように、コンセプトを決めることはカフェをはじめる前の一番大切なステップです。
そして、コンセプトは一度決定したらそれを貫くことが大切です。先程記載した様にコンセプトは絶対にブレてはいけないからです。
なかなか集客できない場合でも、一度決めたコンセプトに自信を持って、コンセプトから外れない範囲で新しいことを始めてみたり、変更するべきだそうです。
では、コンセプトの決め方ですが
・自分の理想とするカフェとはどんなカフェなのか考える
・①で調査した内容からどういったカフェにニーズがあるのかを見定める
・どういったお客様に来て欲しいかを考え、ターゲット層の方に来てもらうにはどういったカフェであるべきかを考える
私はこの3つの観点からコンセプトを決定していこうと考えています。
カフェにとって一番大切なステップですから、焦らずじっくり決めていこうと思います。
今回はカフェ開業のために最初にやるべき5つのステップのうち2つについて書きました。
残りの3つのステップに関しては次の記事に記載します。
決意表明
こんにちは、RINAです。
東京都在住の30代、専業主婦をしています。
今回カフェを開業するにあたり、決意表明をし、開業までの記録をこちらに日記として書いていこうと思い、ブログを始めました。
ブログを書くのは初めてなので使いこなすのに時間がかかると思います。
また、文章を書いたりするのも学生の頃にレポートを書いて以来のため、拙い文章になるかと思いますが、カフェ好きの方、これからカフェを開こうと思っている方、既にカフェを経営されている方、とにかくカフェマニアの方など、様々な方と交流し、情報交換などができたら嬉しいです。
2023年の秋〜冬にカフェを開業します!
子供が幼稚園に入ったらパートか在宅の仕事を始めようと考えていましたが、人生一度きり、どうせなら自分の好きなことを仕事にしたいと思い、カフェを開業しようと考えるようになりました。
ちなみに、学生時代はずっと飲食店でアルバイトをしていた為、接客業は経験がありますが、その後は営業や事務の仕事をしていたので、カフェ開業に必要な知識や資格などは一切ありません。必要な準備もいまいちわかっていませんが、自分のペースで一つずつ進めていきたいと思っています。
本当に「ゼロからはじめるカフェ作り」ですが、カフェは大好き。
自分が理想とするカフェを作りたい。その気持ちしかない状態ですが、頑張ります!
カフェへの想い
私にとってカフェは美味しい飲み物とスイーツを友達とおしゃべりや勉強をしながら楽しむ場所でした。たまに一人で利用することもありましたが、友達や家族と行くことがほとんど。
カフェへの考え方、捉え方が変わったのは子育てをするようになってから。
子育てをしていて自分の時間がほとんどないこと、子供の機嫌を見ながらの外出の大変さに直面しています。たまにパパと子供が2人で公園に遊びに行ってくれるので、その隙にカフェに行ってのんびり過ごす時間が自分にとって大切な時間になっています。
今の私にとってカフェは、手軽に非日常感を味わうことのできる場所となったのです。
リフレッシュできるカフェを作りたい!
居心地の良いカフェ、美味しいスイーツはリフレッシュした気分になれたり心がウキウキしたり、普段の日常にちょっとしたときめきをプラスしてくれたり。
同じような気持ちでカフェで過ごす方、私以上にカフェが大好きな方が日本中にたくさんいらっしゃると思います。
ただ時間が空いたからカフェに寄る方、友達やパートナー、家族とおしゃべりしにカフェに行く方、仕事や勉強をするためにカフェを利用する方、カフェに行くという選択肢があまりない方など、いろいろな楽しみ方、感じ方をする方がいて、その全ての人に私が理想とするカフェを受け入れてもらったり、好きになってもらうことは難しいでしょう。
それでも、学校や仕事、家事、育児など日々の生活の中で、このカフェで過ごすとリフレッシュできて元気になれる!明日も頑張れる!そんな風に思ってもらえるカフェを作りたい!と考えています。
以上、決意表明でした!
スターバックスジャパンの実績
今回は日本のカフェ業界で圧倒的なシェアを誇り、カフェ業界で大成功しているスターバックスジャパンについて調べました。まず、現在のスターバックスジャパンについて見ていきましょう。
スターバックスジャパンの実績
設立:1995年10月26日(意外と最近でびっくり!平成生まれなんですね)
従業員:4,524名
店舗数:1,704店舗(ライセンス店舗は142店舗)
→FC(ライセンス店舗)が少ないのがスターバックスの特徴
2021年度実績
売上高:1,738億円
売上原価:505億円
売上総利益:1,232億円
営業利益:8億円
営業外収益:22億円
営業外費用:12億円
経常利益:18億円
特別利益:22億円
特別損失:61億円
税引前当期純損失:-20億円
法人税、住民税及び事業税:11億円
法人税等調整額:-12億円
当期純損失:-19億円
スターバックスジャパンHPより(IR情報 | スターバックス コーヒー ジャパン)
IR情報から考えられること
・売上高:企業の商品やサービスを販売、提供することによって得た売上の合計
・売上原価:売れた商品、サービスなどの仕入れ、製造にかかった費用
・売上総利益:この事業年度中の儲け。売上高から売上原価を引いたもの
・販売費及び一般管理費(販管費):企業が事業活動をするなか、販売業務や管理業務で発生した経費
→広告宣伝費、従業員の給与、賃料、水光熱費など
・営業利益:企業が本業で稼いだ利益。売上総利益から販管費を引いたもの
・営業外収益:企業が本業以外の活動で経常的に得ている収益
→不動産による収入など
・営業外費用:一定の期間常に必要となる費用
→支払利息、社債利息、有価証券売却損など
・経常利益:企業が事業全体から経常的に得た利益。つまり、営業利益+財務活動などで得た利益。企業の経営成績を知るには、この経営利益をチェックするのが良い。
・特別利益:企業の経常的な事業活動とは関係のないその期にだけ発生した臨時的な利益
→固定資産売却益、投資有価証券売却益など
・特別損失:企業の経常的な事業活動とは関係のない特別な要因により発生した臨時的な損失
→固定資産の売却・除却、台風などの自然災害や盗難による損失など
・税引前当期純損失:経常損失に特別利益を加えた額から特別損失を差し引いた際にマイナスになること。プラスとなった場合は税引前当期純利益という。
・法人税、住民税及び事業税:企業が納める税金
・法人税等調整額:法人税の課税所得と会社の会計上の利益とのズレを解消し、費用を適切に期間配分する会計処理のこと
・当期純損益:一定期間における総収益と総費用の差額。
→プラスなら黒字、マイナスなら赤字
ひとつひとつ用語を勉強してみると、ただの数字からも色々なことが考えられるようになります。
まず注目したいのが、当期純損益。
2021年度の決算では-19億円という結果でしたが、これはスターバックスが2021年度は赤字であった事を表しています。それも19億円も!
カフェの営業ってとっても難しいのかな、コロナの影響でスタバでさえこんなに赤字になるなら個人経営のお店はどうなってしまうのかな、、、とすごく心配になる数字です。では、コロナ流行前のIR情報も確認してみます。
2020年度(コロナ流行前)のIR情報から考えられること
2020年度実績
売上高:2,011億円
売上原価:567億円
売上総利益:1,443億円
営業利益:182億円
営業外収益:17億円
営業外費用:14億円
経常利益:185億円
特別利益:3億円
特別損失:5億円
税引前当期純損失:183億円
法人税、住民税及び事業税:67億円
法人税等調整額:-12億円
当期純損失:128億円
コロナ前の2020年は128億円の黒字という結果でした!
2020年と2021年の実績を比べてみると、2021年は174億円も営業利益が減っていることがわかります。しかし、販管費及び一般管理費は37億円しか差がありません。
この項目は「賃料、水光熱、従業員の給与」なので、スタバはコロナによる従業員数の削減や店舗の閉店などはそれほど行わなかったということがわかります。売上高ランキングでは飲食業界で5位だったにも関わらず純利益ランキングで圏外となっていたのはこのためだと思われます。(※個人の考えです)
スタバが店舗の閉店などの対応を行わないのは、それだけ計画的に新規店舗出店をしているからか、これまで余裕のある経営を行なってきているからなのか、元の売上高に戻す戦略があるからなのか。
また、経常利益は167億円も減少しているのに対し、特別利益は19億円プラスになっています。特別利益は「固定資産売却益、投資有価証券売却益など」なので、利益を少しでも上げるために土地や証券などの資産を売却したと考えられます。
そして、特別損失は56億円も増加しています。特別損失は「固定資産の売却・除却、台風などの自然災害や盗難による損失など」なので、コロナによって出た損害はこちらの項目に計上していると思います。
56億円全てがコロナによる影響ではないと思いますが、コロナは相当なダメージを企業に与えているようです。
おわりに
スタバはこのような経緯で2021年度は赤字決済で終わったというわけですね。
しかしスターバックスは元々128億円も黒字にしている企業なので、19億円のマイナスは全然余裕といったところでしょうか😋
ちなみに、赤字といっても従業員にしっかり給与を支払った上での赤字となるので、社長を含め働いている人の手元にはしっかりお給料が入っているようです!
企業の決算について学ぶのは初めてだったので、今回仕組みがわかって面白かったです。
次回はスターバックスが今の地位を築き上げるまでの経緯について学びたいと思います!